賢立(読み)さかしだつ

精選版 日本国語大辞典 「賢立」の意味・読み・例文・類語

さかし‐だ・つ【賢立】

〘自タ四〙 (「だつ」は接尾語) さかしいさまをする。かしこいさまにふるまう。利口ぶる。
源氏(1001‐14頃)夕霧「さかしだつ人の、おのが上知らぬやうにおぼえ侍れ」
読本椿説弓張月(1807‐11)後「もしさかしだちて、官軍申請(こは)ば、東国の武士彼に与(くみ)し」

かしこ‐だて【賢立】

〘名〙 (「だて」は接尾語) 賢そうに見せかけること。思慮分別があるようにふるまうこと。さかしら
※天理本狂言・鈍根草(室町末‐近世初)「そうじてなにもかしこだてしらるれ共、刀をわすれていかるる」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android