賀川 光夫(読み)カガワ ミツオ

20世紀日本人名事典 「賀川 光夫」の解説

賀川 光夫
カガワ ミツオ

昭和・平成期の考古学者 別府大学名誉教授。



生年
大正12(1923)年1月5日

没年
平成13(2001)年3月9日

出生地
栃木県那須郡烏山町

学歴〔年〕
日本大学文学部史学科〔昭和22年〕卒

学位〔年〕
文学博士

主な受賞名〔年〕
文化庁長官賞〔昭和53年〕,文部大臣賞〔昭和56年〕,勲三等瑞宝章〔平成9年〕,西日本文化賞(第57回)〔平成10年〕

経歴
昭和34年別府大学文学部教授、36〜59年学部長。62年4月より3年間学長を務めた。この間、農耕は縄文時代に始まったとする独自の仮説を唱え、調査・研究活動に従事。31年に始まった臼杵石仏群の保全・復元事業にも携わった。37年全国で唯一、後期旧石器時代の石器と人骨が同時に出土したとされ、日本人のルーツを探る鍵を握る遺跡とみられてきた大分県本匠村の聖嶽洞穴の発掘調査責任者を務めた。だが、平成13年1月より計3回に渡って「週刊文春」が同遺跡に捏造疑惑があると報道。3月石器が出土したのは別の時代の石器も交じる撹乱層だったと別府大が発表。同月自らの潔白を示すため自殺

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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