買入消却(読み)かいいれしょうきゃく

精選版 日本国語大辞典 「買入消却」の意味・読み・例文・類語

かいいれ‐しょうきゃく かひいれセウキャク【買入消却】

〘名〙 会社が、自己の発行した株式を買入れて、失効手続を行なうこと。〔袖珍新聞語辞典(1919)〕

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デジタル大辞泉 「買入消却」の意味・読み・例文・類語

かいいれ‐しょうきゃく〔かひいれセウキヤク〕【買入消却】

会社が発行した社債または株式流通市場から買い入れて、これを消滅・失効させること。社債の場合は、満期全額返済する負担を避けるための一方法として、株式の場合は、資本減少の一方法として用いられる。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「買入消却」の意味・わかりやすい解説

買入消却
かいいれしょうきゃく

社債償還の方法の一つ。社債の償還は満期になってから一度に全額を支払うという方法はとらず,満期以前に分割して償還をするのが普通である。買入消却はその方法の一つで,流通市場から債券を買入れて償還を行うもの。このほか満期以前の償還の方法としては抽選で行う抽選償還もある。また株式でも減資を行う場合の一つの方法として市場から株式を買入れて消却を行うことがあり,これも買入消却とか買入減資と呼ばれる。市場相場が償還価格よりも低い場合には,発行会社にとって抽選による償還よりも買入消却のほうが有利となる。

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世界大百科事典(旧版)内の買入消却の言及

【国債償還制度】より

…前者は,国債を発行するときに定めた一定の償還日にその全額を償還する制度である。後者は,発行時に定められた償還期日より前に国債の弁済を行う制度であり,国債規則に定める繰上償還,抽選償還,および買入消却(銷却)がある。買入消却には,将来の財政負担の軽減,流通市場の安定化を目的に民間部門に存在する国債を買い入れる場合と,相続税の代用納付等によって国庫に帰属した国債を消却する場合とがある。…

※「買入消却」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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