貫前神社(読み)ぬきさきじんじゃ

百科事典マイペディア 「貫前神社」の意味・わかりやすい解説

貫前神社【ぬきさきじんじゃ】

群馬県富岡市一之宮に鎮座。正称は〈一之宮貫前神社〉。旧国幣中社。経津主(ふつぬし)神などをまつる。物部(もののべ)氏の東方移住に伴い創建したと伝える。延喜式内の名神大社とされ,上野(こうずけ)国の一宮。農業・養蚕の神として信仰される。例祭は3月15日。ほかに御戸開祭(3月14日,12月12日),筒粥祭(1月15日),鹿占(しかうら)神事(12月8日)など。ことに13年目ごとの申(さる)年の式年遷宮は有名。本殿・拝殿,白銅月宮鑑などの重要文化財がある。
→関連項目富岡[市]春祭

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「貫前神社」の意味・わかりやすい解説

貫前神社
ぬきさきじんじゃ

群馬県富岡市一ノ宮に鎮座する元国幣中社。一宮貫前神社,抜鉾 (ぬきさき) 明神ともいう。祭神はフツヌシノカミ,ヒメガミ。例祭3月 15日。養蚕,農業,利民の神。 13年目ごとに式年遷宮をする。

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世界大百科事典 第2版 「貫前神社」の意味・わかりやすい解説

ぬきさきじんじゃ【貫前神社】

群馬県富岡市一ノ宮に鎮座。経津主(ふつぬし)神,比売(ひめ)大神をまつる。現社名一之宮貫前神社。創建年代不詳。旧社家磯部氏は本姓物部氏との伝承をもつところよりしても,物部一族が古く氏神の石上神宮の経津主神を奉じ来り,鎮祭したものかとみられる。古名抜鋒(ぬきさき)また抜鉾(ぬきさき)と記すのも武神を示すものであろう。839年(承和6)従五位下,以後しだいに昇進し,880年(元慶4)従三位勲七等となり,延喜の制で名神大社,のち上野国一宮とされ,《上野国神名帳》に〈正一位抜鉾太神〉と記されている。

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デジタル大辞泉 「貫前神社」の意味・読み・例文・類語

ぬきさき‐じんじゃ【貫前神社】

一之宮いちのみや貫前神社旧称

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「貫前神社」の意味・わかりやすい解説

貫前神社
ぬきさきじんじゃ

一之宮貫前神社

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世界大百科事典内の貫前神社の言及

【太占】より

…令制以降は鹿卜から亀卜へと変わった。群馬県の貫前(ぬきさき)神社等では,神事として鹿卜の占法が現在も行われる。卜骨【茂木 貞純】。…

※「貫前神社」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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