貫・頬貫(読み)つらぬき

精選版 日本国語大辞典 「貫・頬貫」の意味・読み・例文・類語

つら‐ぬき【貫・頬貫】

〘名〙 (動詞「つらぬく(貫)」の連用形の名詞化)
① 皮革製の浅沓(あさぐつ)。縁に貫緒(ぬきお)を通して、足の甲の上で引き締めて結ぶところからいう。貫緒のくくりから、巾着沓(きんちゃくぐつ)とも。つなぬき。〔江家次第(1111頃)〕
源平盛衰記(14C前)三五「大将軍義経は熊皮頬貫(ツラヌキ)き」
② 雨や雪の日に用いた、皮革製のくつ。つなぬき。
水田の作業をするときに用いた猪の皮などで作ったくつ。田沓(たぐつ)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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