貪付(読み)むしゃぶりつく

精選版 日本国語大辞典 「貪付」の意味・読み・例文・類語

むしゃぶり‐つ・く【貪付】

〘自カ五(四)〙 (「むさぶりつく(貪付)」の変化した語) 激しい勢いでとりつく。しゃにむにかじりつく。むしゃばりつく。「武者振付」と書くのはあて字
浄瑠璃長町女腹切(1712頃)中「ほうげたけはないてしまはんと、むしゃぶり付」
歌舞伎彩入御伽草(1808)蛍ケ沼の場「小平次、むしゃぶりつくを、多九郎捕へて水船へ打ち込むと」

むさぼり‐つ・く【貪付】

※妙一本仮名書き法華経(鎌倉中)二「諸の欲染におきて、貪着(トンチャク)(〈注〉ムサホリツクこと)ふかきかゆへに」

むさぶり‐つ・く【貪付】

※虎清本狂言・猿座頭(室町末‐近世初)「此さるめがまいりたがってとりつきむさぶり付いたすほどに」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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