貢馬(読み)くめ

精選版 日本国語大辞典 「貢馬」の意味・読み・例文・類語

く‐め【貢馬】

〘名〙 (「ぐめ」とも) =こうば(貢馬)
色葉字類抄(1177‐81)「貢馬 クメ」
※明応本節用集(1496)「貢馬 グメ」

こう‐ば【貢馬】

〘名〙 みつぎものとして馬を献上すること。また、その馬。〔吾妻鏡‐養和元年(1181)七月二〇日〕

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デジタル大辞泉 「貢馬」の意味・読み・例文・類語

く‐め【貢馬】

貢ぎ物として奉る馬。
「近代奥州よりいにしへの如くなる名馬の―立たざるは」〈妻鏡

こう‐ば【貢馬】

みつぎものとして馬を献上すること。また、その馬。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「貢馬」の意味・わかりやすい解説

貢馬
こうば

朝廷進献する馬。鎌倉時代には,馬を朝廷へ貢献する前に将軍が営中で内覧した。室町時代には将軍の内覧は毎年正月5日に管領私邸で行われた。貢馬奉行諸家から馬を集め,内覧から進献までの一切を司った。

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普及版 字通 「貢馬」の読み・字形・画数・意味

【貢馬】こうば

献上の馬。

字通「貢」の項目を見る

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