象徴詩(読み)しょうちょうし

精選版 日本国語大辞典 「象徴詩」の意味・読み・例文・類語

しょうちょう‐し シャウチョウ‥【象徴詩】

〘名〙 叙述的表現によって直接に主題内容をうたうことをせず、音楽的・暗示的な手法で情調を象徴化して表現する象徴主義の詩。一九世紀末フランスに起こり、ボードレールを始祖とし、マラルメ、ランボー、ベルレーヌらの作品が有名である。日本では、蒲原有明北原白秋三木露風、萩原朔太郎らの詩にその傾向が見られる。
吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉七「俗人に霊妙なる象徴詩がわからぬ如く」

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デジタル大辞泉 「象徴詩」の意味・読み・例文・類語

しょうちょう‐し〔シヤウチヨウ‐〕【象徴詩】

象徴主義立場から書かれた詩。

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