20世紀日本人名事典 「豊田 四郎」の解説
豊田 四郎
トヨダ シロウ
昭和期の映画監督
- 生年
- 明治39(1906)年1月3日
- 没年
- 昭和52(1977)年11月13日
- 出生地
- 京都府京都市上京区室町出水
- 学歴〔年〕
- 京都府立一中〔大正13年〕卒
- 主な受賞名〔年〕
- ブルーリボン賞(監督賞 昭30年度)「夫婦善哉」
- 経歴
- 大正13年松竹蒲田撮影所に助監督として入社。島津保次郎に師事。昭和4年「彩られる唇」で監督デビュー。11年東京発声に入社、12年の石坂洋次郎原作「若い人」の成功で文芸映画の先鞭をつけ、以後「泣虫小僧」「冬の宿」「小島の春」などの名作を次々発表。16年東宝所属となる。戦後はしばらく低迷をつづけるが、森鷗外の「雁」(28年)、織田作之助の「夫婦善哉」(30年)で息を吹き返し、以後、「猫と庄造と二人のをんな」「雪国」「暗夜行路」「〓東綺譚」(ぼくとうきたん)などもっぱら文芸ものを手がけた。晩年のものに「恍惚の人」(48年)がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」（2004年刊）20世紀日本人名事典について 情報