豊後国志(読み)ぶんごこくし

日本歴史地名大系 「豊後国志」の解説

豊後国志
ぶんごこくし

九冊・付図八枚 唐橋世済編/田能村竹田・伊藤鏡河等校

成立 享和三年

原本 国立国会図書館(幕府提出本)

写本 県立大分図書館(由学館本)

解説 幕府の命を受け、岡藩が唐橋世済を責任者とし編纂した地誌書。実地調査に基づき、豊後八郡について郡名・庄名・村里・租税・範囲・景勝・路程・海路・山河・土産・寺社墳墓・古蹟・人物などの項目について詳細に述べる。唐橋世済は編纂途中に急逝したが、門下生の田能村竹田・伊藤鏡河らが遺志を継ぎ、享和三年完成し、幕府へ提出された。なお本書には郡ごとの絵図が八枚付く。

活字本 昭和六年刊・昭和五〇年復刻

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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