豆炭(読み)マメタン(英語表記)briquet

デジタル大辞泉 「豆炭」の意味・読み・例文・類語

まめ‐たん【豆炭】

無煙炭の粉に木炭粉・コーライトなどをまぜ、粘結剤を加えて卵大の扁球形に練り固めた家庭用燃料。 冬》
[類語]木炭消し炭炭団練炭

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精選版 日本国語大辞典 「豆炭」の意味・読み・例文・類語

まめ‐たん【豆炭】

〘名〙 無煙炭の粉に木炭などの粉をまぜ、粘結剤を加えて豆形・卵形に固めた家庭用燃料。こんろこたつに用いる。《季・冬》
※漫才読本(1936)〈横山エンタツ花婿寝言「コラッ! 桐の火鉢に豆炭(マメタン)を入れる人があるか」

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「豆炭」の意味・わかりやすい解説

豆炭
まめたん
briquet
briquette

炭素質固形燃料の一種。無煙炭を主原料として、これに木炭粉、コーライト(半成コークス)などを混合し、パルプ廃液やデンプンを粘結剤として加えて成形乾燥したもので、豆形や、膨らんだまんじゅうの形をしたマセック形があり、1個約50グラム程度のものが多い。また木炭粉を多く使用して着火性を容易にしたものがつくられている。木炭粉だけでつくられた豆炭は成形木炭という。大部分は家庭用で、その燃焼器具としてこんろ、こたつを用いる。性状の一例としては水分4%、灰分25%、揮発分16%、固定炭素55%。発熱量は1キログラム当り5800キロカロリーである。

[真田雄三]

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百科事典マイペディア 「豆炭」の意味・わかりやすい解説

豆炭【まめたん】

練炭

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世界大百科事典(旧版)内の豆炭の言及

【練炭】より

…主として家庭で炊事用,あんか用などに使われる固体燃料。一般には円筒形で縦に数本の穴のあいたものを指し,ボール形に固めたものを豆炭という。無煙炭を主原料とし,粉コークスのほか粘結剤としてのパルプ廃液,ベントナイト,また石炭中の硫黄分の固定剤としての石灰,酸化鉄,ソーダ灰などを配合し,これらを粉砕,配合,調湿,練り,成形,乾燥,包装の工程をへて製品とする。…

※「豆炭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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