谷戸田(読み)やとだ

世界大百科事典(旧版)内の谷戸田の言及

【棚田】より

…古代以来,各時代で棚田型の開田は行われたが,小規模な労働力で開墾できるため,とくに中世以降に活発な棚田型開発が進行した。〈迫田〉〈沢田〉〈谷田〉〈谷戸田〉〈山田〉などと呼ばれる田地がそれである。そして,棚田は山田とともに,鎌倉時代末期ごろから,山城,大和,近江,和泉,紀伊などの畿内近国の史料上に急に多く見られるようになる。…

【谷戸】より

…谷戸は湧水を用水とすることができ,小規模な開墾が可能であったから,とくに中世には,谷戸のような谷の開田が盛んに行われ,中世の代表的な耕地景観をつくりだした。そのような谷間の田を関東地方では〈谷戸田〉〈谷地田(やちだ)〉,近畿地方では〈棚田〉〈山田〉,中国地方では〈迫田(さこだ)〉などと呼んでいる。【黒田 日出男】。…

※「谷戸田」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」