讖緯(読み)しんい

精選版 日本国語大辞典 「讖緯」の意味・読み・例文・類語

しん‐い ‥ヰ【讖緯】

〘名〙 (「讖」は予言、「緯」は緯書) 陰陽五行説・日月五星の運行などにより未来を占う術。また、その書。中国の前漢末から南北朝にかけて流行し、特に王朝革命の理論として利用されたが、弊害が多いとして隋代に禁止された。わが国でも、王朝時代に盛行し、辛酉革命甲子(かっし)革令説がこれに基づくほか年号を改める場合の根拠となっている。讖緯説。〔後漢書‐方術伝上・廖扶〕

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デジタル大辞泉 「讖緯」の意味・読み・例文・類語

しん‐い〔‐ヰ〕【×讖緯】

未来の吉凶を予言する術。また、その書物

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普及版 字通 「讖緯」の読み・字形・画数・意味

【讖緯】しんい(ゐ)

図讖と緯書。緯書は経書を補足するものであったが、のち図讖と近いものとなり、合わせて讖緯という。〔隋書、経籍志一〕宋の大中に至り、始めて圖讖を禁ず。~煬(やうだい)位にき、乃ちを發して四出し、天下の書の讖と相ひ(わた)るさしめ、皆之れを焚(や)かしむ。

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