普及版 字通 「讒(漢字)」の読み・字形・画数・意味
讒
24画
[字訓] そしる
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(ざん)。〔説文〕三上に「譖(そし)るなり」とあり、譖(しん)には「(うつた)ふるなり」という。讒・譖は声義の近い語で、無実をもって人を讒毀することをいう。〔左伝、昭五年〕に「敗言を讒と爲す」とみえる。〔詩、小雅、十月之交〕に「罪無く辜(つみ)無きに 讒口囂囂(がうがう)たり」とあって、西周末期の政治社会は混乱を極めた。
[訓義]
1. そしる、あしざまにいう、人を傷つけることをいう。
2. そこなう。
3. いつわる、大げさにいう。
4. おもねる。
[古辞書の訓]
〔新字鏡〕讒 与己須(よこす)、不久也久(ふくやく) 〔名義抄〕讒 ソシル・ヤブル・ネコト・ヨコト・シコヅ・マヘ・マウシ 〔字鏡集〕讒 ヨコト・シコヅ・ネコト・マヘ・マウシ・ヤブル・イツハル・ワカツ・ソシル
[語系]
讒dzheam、譖tzhimは声近く、ともにそしることをいう。譖は(かんざし)を呪具として人を呪詛することを示す字。〔玉〕に「譖は讒なり」とあって互訓している。
[熟語]
讒悪▶・讒害▶・讒陥▶・讒間▶・讒毀▶・讒逆▶・讒凶▶・讒鬩▶・讒言▶・讒構▶・讒巧▶・讒子▶・讒嫉▶・讒者▶・讒邪▶・讒臣▶・讒人▶・讒擠▶・讒説▶・讒舌▶・讒▶・讒賊▶・讒短▶・讒鼎▶・讒詆▶・讒諂▶・讒妬▶・讒怒▶・讒▶・讒佞▶・讒夫▶・讒嬖▶・讒謀▶・讒▶・讒▶
[下接語]
讒・奸讒・毀讒・讒・去讒・口讒・讒・疾讒・信讒・多讒・怒讒・謗讒・密讒・讒・憂讒
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報