謁(漢字)

普及版 字通 「謁(漢字)」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 15画

(旧字)
人名用漢字 16画

[字音] エツ
[字訓] まみえる

[説文解字]

[字形] 形声
声符は曷(かつ)。曷に(えつ)の声がある。〔説文〕三上に「白(まう)すなり」とあり、もと神に告げ求める意。曷は曰(えつ)と(かい)とに従い、曰は祝詞は屍骨の象で、その呪霊によって神に請謁する意であった。のち貴人にまみえる意に用いる。

[訓義]
1. まみえる。
2. つげる、とう、こう。
3. とりつぎ、その際に用いるなふだ。

[古辞書の訓]
〔名義抄〕 マミユ・アフ・ムカフ・マウス・ネガフ・コフ・イフ・ツグ・カタラフ・トトノフ・ツカフ・ウク・シロシ・エラブ

[語系]
iat、曷hat、(喝)xat、遏at、歇xiat、竭giatはみな曷の声義を承け、請謁・遏止の意をもつ字。また抑iet、壓(圧)eapも声義近く、強く求める意がある。

[熟語]
謁帰・謁急謁覲謁遇・謁見謁候謁告謁刺謁辞謁舎・謁者謁請謁薦・謁
[下接語]
往謁・求謁・啓謁・敬謁・迎謁・告謁・私謁・刺謁・祠謁・辞謁・受謁・女謁・上謁・進謁・趨謁・薦謁・素謁・走謁・朝謁・通謁・典謁・内謁・入謁・拝謁伏謁・奉謁・面謁・来謁・礼謁

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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