諸法無我(読み)しょほうむが

精選版 日本国語大辞典 「諸法無我」の意味・読み・例文・類語

しょほう‐むが ショホフ‥【諸法無我】

〘名〙 仏語三法印一つ。この世に存在するあらゆる事物は、因縁によって生じるものであって、不変の実体である我は存在しないという考え方諸法皆空
※明恵上人歌集(1248)「諸法無我の松のあらしのさびしさに是非得失もわすられにけり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の諸法無我の言及

【仏教】より


[基本的教理]
 釈迦が悟り,人に説いたところの法(真理=教え)とは何か。仏教の教理の基本は,しばしば〈諸行無常(しよぎようむじよう)〉〈一切皆苦(いつさいかいく)〉〈諸法無我(しよほうむが)〉〈涅槃寂静(ねはんじやくじよう)〉の四句に要約される(これを一般に四法印と呼ぶ。ときには〈一切皆苦〉を除いて三法印という)。…

※「諸法無我」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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