諸塚(読み)もろつか

改訂新版 世界大百科事典 「諸塚」の意味・わかりやすい解説

諸塚[村] (もろつか)

宮崎県北部,東臼杵郡の村。人口1882(2010)。耳川の上流北岸に位置する。九州山地一角を占め,ほぼ全域山林で,耕地は耳川支流の七ッ山川,柳原川沿いに開ける。産業は農林業が主体で,シイタケをはじめ,木材,米,茶などを産する。地形の急峻なこの地は,かつて焼畑農業が中心であったが,昭和に入って焼畑にクヌギを植え,それを利用したシイタケ栽培が基幹産業となった。豊富な水を利用して電源開発が進み,耳川本・支流に発電所が建設されている。人口は1960年の8048人を最高に急激な減少を続け,過疎化が進んでいる。国道327号線が耳川沿いに通じる。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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