諷誦(読み)フジュ

デジタル大辞泉 「諷誦」の意味・読み・例文・類語

ふ‐じゅ【××誦】

経文偈頌げじゅを声をあげてよむこと。また、暗誦すること。ふうじゅ。
「御―行はせ給ひける時」〈拾遺・哀傷・詞書
諷誦文ふじゅもん」の略。

ふう‐じゅ【××誦】

[名](スル)ふじゅ(諷誦)

ふう‐しょう【××誦】

[名](スル)声をあげて読むこと。そらんじてうたうこと。

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精選版 日本国語大辞典 「諷誦」の意味・読み・例文・類語

ふ‐じゅ【諷誦】

〘名〙 (「ふ」「じゅ」はそれぞれ「諷」「誦」の呉音)
① 経文または偈頌(げじゅ)を声をあげてよむこと。
新儀式(963頃)四「先於諸寺諷誦」 〔無量寿経‐上〕
霊異記(810‐824)中「謹みて諷誦を請く」

ふう‐しょう【諷誦】

〘名〙 声をあげて読むこと。そらんじてうたうこと。
家伝(760頃)下「諷誦之声、洋洋盈耳」 〔東方朔‐答客難〕

ふう‐じゅ【諷誦】

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普及版 字通 「諷誦」の読み・字形・画数・意味

【諷誦】ふうしよう

詩文などを誦する。〔漢書、游、陳遵伝〕(じゆん)~常(かつ)て張竦に謂ふ、~足下、經書を諷誦し、身をしめ自らし、敢て差跌(さてつ)せず。我は放自恣(じし)、俗湛(ふたん)(浮沈、気ままにくらす)し、官功名、子に減ぜずと。

字通「諷」の項目を見る

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「諷誦」の解説

諷誦 ふうじゅ

?-? 平安時代中期の刀工
安房の孫,猛房の子という。永延-正暦(しょうりゃく)(987-995)のころの人。陸奥(むつ)舞草(もくさ)(岩手県)の鍛冶集団の刀工で,一説に名刀小烏丸の作者ともいう。風数と同一人物という説や出羽(でわ)月山派の一族という説などがある。名は「ふうしょう」ともよむ。

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