(読み)あきらめ

精選版 日本国語大辞典 「諦」の意味・読み・例文・類語

あきらめ【諦】

〘名〙 (動詞「あきらめる(諦)」の連用形名詞化) 仕方がないと思い切ること。断念
※雑俳・柳多留‐九(1774)「あきらめがよすぎて後家のにくらしさ」

あきら・める【諦】

〘自マ下一〙 あきら・む 〘自マ下二〙 仕方がないと思い切る。断念する。
浄瑠璃蝉丸(1693頃)一「ぜひなき事とあきらめ給へ」

あきら・む【諦】

〘自マ下二〙 ⇒あきらめる(諦)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「諦」の意味・読み・例文・類語

てい【諦】[漢字項目]

常用漢字] [音]テイ(漢) タイ(呉) [訓]あきらめる
テイ
明らかにする。「諦視
締めくくり。まとめ。「要諦
あきらめる。「諦観諦念
〈タイ〉仏教で、悟り。真理。「三諦真諦しんたい俗諦妙諦

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のの言及

【真理】より

…例えば仏教などの重要な戒のひとつ〈サティヤ・バチャナsatya vacana〉は〈不妄語〉と巧みに漢訳されている。また初期仏教の教法は四聖諦(ししようたい)としてまとめられているが,この〈諦〉もサティヤの漢訳語である。一般に,悟りへの道を示す教えはサティヤと称しうるが,ベーダーンタ学派などでは,窮極的なサティヤはブラフマン(梵)であるとされる。…

※「諦」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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