説経浄瑠璃(読み)せっきょうじょうるり

精選版 日本国語大辞典 「説経浄瑠璃」の意味・読み・例文・類語

せっきょう‐じょうるり セッキャウジャウルリ【説経浄瑠璃】

〘名〙
① 語り物の一種仏教説経が歌謡化し和讚・平曲・謡曲などの影響を受けて、江戸初期に流行した民衆芸能。始めは大道芸で鉦(しょう)を叩きながら語られたが、次第に簓(ささら)胡弓三味線をとりいれ、操り人形劇とも提携して興行化された。全盛期は万治寛文一六五八‐七三)のころで、義太夫節の発生とともに衰微。その曲節は単調・哀感を特徴とし、代表的作品には「かるかや」「三荘太夫(さんしょうだゆう)」「しんとく丸」「小栗判官」「梵天国」などがある。説経節。説経。
人情本・恩愛二葉草(1834)三「表の方へ門付の説経浄瑠璃(セッキャウジャウルリ)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「説経浄瑠璃」の意味・読み・例文・類語

せっきょう‐じょうるり〔セツキヤウジヤウルリ〕【説経浄瑠璃】

説経節

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android