語継(読み)かたりつぐ

精選版 日本国語大辞典 「語継」の意味・読み・例文・類語

かたり‐つ・ぐ【語継】

〘他ガ五(四)〙
① 人から人へ、世代から世代へと次々に語り伝える。
万葉(8C後)一九・四一六四「後の代の 可多利都具(カタリツグ)べく 名を立つべしも」
② 話を次々と続ける。
※おぼろ夜(1899)〈斎藤緑雨〉「皆の寝たるに声低く、しみじみと語嗣(カタリツ)ぎなさんすに」

かたりつが‐・う ‥ふ【語継】

連語〙 (動詞「かたりつぐ(語継)」に反復・継続の助動詞「ふ」の付いたもの) 次々と後世に語り伝える。
※万葉(8C後)一三・三三二九「わが背子が 偲(しの)ひにせよと 千代にも 偲(しの)ひわたれと 万代(よろづよ)に 語都我部(かたりツガヘ)と はじめてし」

かたらい‐つ・ぐ かたらひ‥【語継】

〘他ガ四〙 次から次へと言い伝える。語り継ぐ。
※万葉(8C後)四・六六九「あしひきの山橘の色に出でよ語言継(かたらひつぎ)て逢ふこともあらむ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android