誓言(読み)せいごん

精選版 日本国語大辞典 「誓言」の意味・読み・例文・類語

せい‐ごん【誓言】

〘名〙 (「ごん」は「言」の呉音) ちかいのことば。約束のことば。せいげん
江談抄(1111頃)五「実可誓言
源平盛衰記(14C前)二「愚の御事には非ずと、様々誓言(セイゴン)を申給へば」

ちか‐ごと【誓言】

〘名〙 誓いのことば。約束。せいげん。せいごん。ちかいごと。
※後撰(951‐953頃)恋三・七八一・詞書「夜ひに女にあひて、かならず後にあはんと、ちかことを立てさせて」
源氏(1001‐14頃)若菜下「いみじきちかことをしつつ」

せい‐げん【誓言】

〘名〙
① ちかいのことばを述べること。また、そのことば。約束のことば。誓詞。せいごん。〔文明本節用集(室町中)〕 〔戦国策‐趙策〕
② 命令すること。誓わせること。〔書経‐湯誓〕

ちかい‐ごと ちかひ‥【誓言】

〘名〙 誓いのことば。せいげん。ちかごと。
※世俗諺文鎌倉期点(1250頃)「本の婦盟言(チカヒコト)を為す」

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デジタル大辞泉 「誓言」の意味・読み・例文・類語

せい‐げん【誓言】

[名](スル)せいごん(誓言)

せい‐ごん【誓言】

[名](スル)言葉に出して誓うこと。また、その言葉。せいげん。「墓前誓言する」

ちか‐ごと【誓言】

誓いの言葉。せいげん。
「たしかにわれに具せんといふ―たてよ」〈宇治拾遺・一四〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「誓言」の読み・字形・画数・意味

【誓言】せいげん

誓い。誓いのことば。〔書、湯誓〕爾(なんぢ)誓言に從はざれば、予(われ)は則ち汝を孥戮(どりく)して、赦す攸(ところ)ること罔(なか)らん。

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