詰物(読み)つめもの

精選版 日本国語大辞典 「詰物」の意味・読み・例文・類語

つめ‐もの【詰物】

〘名〙
① 魚・鳥・野菜などの内部に、別の調理品を詰め込んだ料理総称。また、そのつめるもの。パイなどの中身についてもいう。
※兎(1972)〈金井美恵子〉「肝臓腎臓と生ソーセージのペーストを兎の腹に詰め物して」
② 機械・装置の摩擦による摩耗や、輸送の際の品物損傷を防ぐため、すき間に入れるもの。パッキング
死後(1901)〈正岡子規〉「余が故郷などにてはこのつめ物におが屑を用ゐる」
虫歯などの穴をうずめてふさぐもの。
※他人の顔(1964)〈安部公房〉黒いノート「K氏のいやがらせを、奥歯の詰物のようにかろうじて噛みしめる」
※浮世草子・懐硯(1687)二「日比将棊好にてむつかしきつめものの図を案じける程に」
⑤ ぬいぐるみなどの内部に詰めてあるもの。
絵合せ(1970)〈庄野潤三〉一五「兎の方はズボンを穿いているのだが、布がすり切れて、中の詰め物が少しだけ見えている」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「詰物」の意味・読み・例文・類語

つめ‐もの【詰(め)物】

鳥や魚、野菜などの内部に別の材料を詰め込んだ料理。また、その詰めた物。スタッフ
輸送の際、損傷や磨耗を防ぐために品物と品物との間などに詰めるもの。パッキング。
虫歯などの穴をふさぐもの。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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