詣で来(読み)モウデク

デジタル大辞泉 「詣で来」の意味・読み・例文・類語

もうで・く〔まうでく〕【詣で来】

[動カ変]《「まいでく(参出来)」の音変化》
貴所貴人もとへやって来る。参上してくる。
「小野ふさもり―・きて、まうのぼるといふことを聞きて」〈竹取
勅撰集などの詞書や、改まった会話消息に用いる)「来る」「やって来る」の意を聞き手に対し、かしこまり丁重にいう。必ずしも、来る場所を敬っていうのではない。まいります。やってまいります。⇔まか
「あひしれりける人の(私ノモトヘ)―・きて、かへりにけるのちに」〈古今・春下・詞書〉

まで・く【詣で来】

[動カ変]もうでく」に同じ。
「右の大殿よりいと恐しきことの聞こえ―・しに」〈夕顔

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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