許容(読み)きょよう

精選版 日本国語大辞典 「許容」の意味・読み・例文・類語

きょ‐よう【許容】

〘名〙
本来は許せないことを、大目に見て許すこと。許して容認すること。
菅家文草(900頃)三・行春詞「辞謝頑民来謁拝、許容小吏送祗承」
平家(13C前)三「私の計略にあらず、併しながら君御許容あるによって也」
援護、助勢すること。強く保護すること。
塵芥集(1536)五九条「とがにんせいばいのとき、さいほう、さいし、けんぞくとう、えんじゃ、しんるいはしり入、きょよういたし候はばとうさいたるべし」

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デジタル大辞泉 「許容」の意味・読み・例文・類語

きょ‐よう【許容】

[名](スル)そこまではよいとして認めること。大目にみること。「許容の範囲をこえる量」「許容しがたいミス」
[類語]容認許可認可許諾承認認許允許いんきょ允可いんか聴許裁許免許公許官許許しオーケーライセンス勘弁容赦裁可特許宥恕黙許批准堪忍寛恕海容目こぼし見て見ぬふり(―する)許す認める見逃す見過ごす大目に見る目をつぶる

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普及版 字通 「許容」の読み・字形・画数・意味

【許容】きよよう

許諾。

字通「許」の項目を見る

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