記憶・記臆(読み)きおく

精選版 日本国語大辞典 「記憶・記臆」の意味・読み・例文・類語

き‐おく【記憶・記臆】

〘名〙
① (━する) 過去の経験や一度覚えた事柄を忘れず、心にとどめておくこと。また、その心にとどめられた物事。〔文明本節用集(室町中)〕
読本椿説弓張月(1807‐11)拾遺「見るに随ってこれを記憶(キオク)し、今はかうと思ひしかば」 〔南斉書‐沈攸之伝〕
和俗童子訓(1710)三「年わかく記憶(キヲク)つよき時、四書五経をつねに熟読し」
心理学で、先行条件の影響が心理的に生物体に残っていること。一度受けた印象を再生させる作用
コンピュータの中に必要なデータなどをたくわえておくこと。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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