記念物・紀念物(読み)きねんぶつ

精選版 日本国語大辞典 「記念物・紀念物」の意味・読み・例文・類語

きねん‐ぶつ【記念物・紀念物】

〘名〙
趣味遺伝(1906)〈夏目漱石〉一「只此髯茫々として、むさくるしき事乞食を去る遠からざる紀念物のみはなくて叶はぬ」
過去時代を後に伝える遺物。また、公的に、特に保存、保護すべき価値がある遺跡動植物などもいう。「天然記念物
浅草紅団(1929‐30)〈川端康成〉一〇「浅草懐古の記念物(キネンブツ)のやうに、公園第四区に取り残された」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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