計量経済学会(読み)けいりょうけいざいがっかい

世界大百科事典(旧版)内の計量経済学会の言及

【エコノメトリック・ソサエティ】より

…数学的・統計的方法に焦点を置く経済学の分野における研究者で構成される国際的な学会。計量経済学会と訳される。1930年,R.フリッシュ,J.ティンバーゲンら若い経済学者が中心となって,数理経済学,計量経済学などの経済学の新しい分野の発展を期して,アメリカのクリーブランドで結成された。…

【計量経済学】より

…したがって,経済理論と統計資料の有意義な結合をするためには経済統計資料の性質を考慮した統計的分析手法の開発が必要となり,R.フリッシュ,T.ホーベルモ,A.ウォールドらの先駆的研究ののち,数理統計学者の貢献を得て,計量経済学で用いられるべき統計的方法というものが1950年代初めまでにほぼ確立された。 このような歴史的背景のもとに,経済理論と数学と統計学の有意義な結合をめざして,フリッシュの首唱で計量経済学会(エコノメトリック・ソサエティ,機関誌《Econometrica》)という国際的な学会が1930年に創設され,世界の数量的な経済学研究を大きく推進してきた。また36年刊行のケインズ《一般理論》によってマクロ(巨視的)経済理論が確立されたが,そこで用いられる国民所得や消費や投資などの諸概念が,集計的な経済統計資料と容易に対応づけられることになった。…

※「計量経済学会」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」