言様(読み)イイヨウ

デジタル大辞泉 「言様」の意味・読み・例文・類語

いい‐よう〔いひヤウ〕【言(い)様】

言い表し方。言い方。「なんとも言い様がない」「ものも言い様で角が立つ」
[類語]言葉遣い言葉付き言葉尻言い回し言いぐさ言い方物言い話し方話し振り話術話法

いい‐ざま〔いひ‐〕【言(い)様】

[名]ものの言い方。いいよう。「人を小ばかにした言い様
[副]《「いいさま」とも》(「…といいざま」の形で)言うと同時に。言うやいなや。「『よし、行こう』と言い様立ち上がった」
[類語]口振り口つき口吻

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「言様」の意味・読み・例文・類語

いう‐よう いふヤウ【言様】

〘名〙 言った言葉以下に引用するときに用いる。言うことには。言うには。いわく。
※竹取(9C末‐10C初)「おきないふやう、我朝こと夕ことに見る竹の中におはするにて知りぬ」
[補注]中古では、「いふやう」は和文に用いられ、訓読語では「いはく」を用いた。

いい‐さま いひ‥【言様】

〘副〙 (「いいざま」とも) 言うと同時に。言うやいなや。
※天草本伊曾保(1593)イソポの生涯の事「『ワガ フクチュウヲ ヒルガエイテ ヲメニ カキョウ』ト iysamani(イイサマニ)、ナマヌルイ ユヲ イッパイ〈略〉ノミ

いおう‐よう いはうヤウ【言様】

連語〙 (「言はむやう」の変化した語) いうべき方法。いいよう。言うすべ。
※虎明本狂言・成上り(室町末‐近世初)「おのれめが人にとられて、それをいはふやうに、今までなんのかのとぬかひたな」

いい‐よう いひヤウ【言様】

〘名〙 言い表わし方。口のきき方。話しよう。言い方。
義経記(室町中か)二「きゃつは不思議の者のいひやうかな」

いい‐ざま いひ‥【言様】

〘名〙 もの言う様子。話し方。話しぶり。言いよう。
※文明本節用集(室町中)「云様 イイサマ」

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