言ぬ(読み)いわれぬ

精選版 日本国語大辞典 「言ぬ」の意味・読み・例文・類語

いわれ‐ぬ いはれ‥【言ぬ】

連体〙 (動詞「いう(言)」の未然形に、可能の助動詞「る」の未然形と打消の助動詞「ず」の連体形が付いて一語化したもの)
① 言ってはならない。筋の通らない。わけのわからない。むちゃな。
※竹取(9C末‐10C初)「国王の仰せごとを、まさに世に住み給はん人の承(うけたまはり)たまはでありなんや。いはれぬことなし給ひそ」
無名抄(1211頃)「この難はいはれぬ事なり。たとひ新しく出来たりとても、必ずしもわろかるべからず」
② 言わなくてもよい。余計な。無用の。いわれざる。
※寛永刊本蒙求抄(1529頃)二「かふある時は、本書と蒙求がちがうたと云て、なをさうもいわれぬことぞ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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