言ぬは言うにまさる(読み)いわぬはいうにまさる

精選版 日本国語大辞典 「言ぬは言うにまさる」の意味・読み・例文・類語

いわ【言】 ぬ は言(い)うにまさる

口に出して言わないのは言葉で言うよりももっと切実な心持のあらわれだ。また、沈黙を守っているほうが効果的だ、安全だの意にもいう。
古今六帖(976‐987頃)五「心には下ゆく水のわきかへりいはで思ふぞいふにまされる」
源氏(1001‐14頃)末摘花「いはぬをもいふにまさると知りながらおしこめたるは苦しかりけり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報