言ず語らず(読み)いわずかたらず

精選版 日本国語大辞典 「言ず語らず」の意味・読み・例文・類語

いわ【言】 ず 語(かた)らず

(意味の似た言葉を重ねて強調する表現)
① 何も言わない。言葉で表現しない。
浮世草子傾城禁短気(1711)四「ふしぎの縁で相肩になりて、今迄いはずかたらず」
② (全体体言のようになる用法。副詞的にも用いる) 何も表現しないこと。暗黙
※二人女房(1891‐92)〈尾崎紅葉〉上「言(イ)はず語(カタ)らず急足になる」

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