触診(読み)しょくしん

精選版 日本国語大辞典 「触診」の意味・読み・例文・類語

しょく‐しん【触診】

〘名〙 医師患者診察を行なう際に、実際に手や指をあてて病気具合診断する方法視診聴診打診と合わせ用いる。
空気頭(1967)〈藤枝静男〉「形をそなえたシコリとして触診されるようになったことが」

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デジタル大辞泉 「触診」の意味・読み・例文・類語

しょく‐しん【触診】

[名](スル)
医師が手や指で患者の身体に触って診断すること。また、その方法。「腹部触診する」
構造物や機械部品を手で触り、劣化損傷などの有無を確かめること。「ボルト触診する」

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「触診」の意味・わかりやすい解説

触診
しょくしん
palpation

診断法の一つ。医師が身体各部を手指でさわって,病状を知る方法をいう。皮膚温,脈拍,血管壁の性状リンパ節体表腫脹腫瘤を知るために用いるほか,腹部の診断には不可欠の方法である。

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世界大百科事典(旧版)内の触診の言及

【医療】より

…内科系の診療科目として,内科,小児科,精神科,消化器内科,循環器内科,呼吸器内科,神経内科などがあり,外科系の診療科目として,外科,眼科,耳鼻咽喉科,口腔外科,産婦人科,泌尿器科,皮膚科,整形外科,脳外科,胸部外科,放射線科などがある。
【診断】
 診断とは,患者が訴えるいろいろな病気の症状を,医師が以下のような問診,視診,触診,打診,聴診,および種々の臨床検査によって病気を見きわめることである。診断は,その病気が何病であるかをきめるだけでは完全ではない。…

※「触診」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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