普及版 字通 「触(漢字)」の読み・字形・画数・意味
触
常用漢字 13画
(旧字)觸
20画
[字訓] ふれる・さわる
[説文解字]
[金文]
[字形] 形声
旧字は觸に作り、蜀(しよく)声。〔説文〕四下に「牴(あた)るなり」とあり、角を以て相争うことをいう。蜀は牡獣。角を以て物に触れることから、触覚・抵触、また触法の意となる。
[訓義]
1. ふれる、さわる。
2. つく、あたる、おかす。
3. うごかす、けがす。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕觸 フル・カカル・コトニ・ウゴク・ウツ・ツク・アキラカニ 〔立〕觸 ケガル・コトニ・フルナリ・フル・ナツク・カカル
[語系]
觸thjiok、zjiokは声義近く、觸は牡獣が角を以て争う意。は〔説文〕八下に「气(き)をんにして怒るなり」とあり、そのときの奮怒するさまをいう。獨(独)dokも声韻の関係があり、同じ系列の語である。
[熟語]
触衣▶・触雨▶・触汚▶・触礙▶・触角▶・触覚▶・触陥▶・触官▶・触感▶・触眼▶・触忌▶・触▶・触器▶・触機▶・触禁▶・触景▶・触激▶・触撃▶・触蹶▶・触忤▶・触罪▶・触死▶・触刺▶・触邪▶・触手▶・触処▶・触緒▶・触地▶・触置▶・触抵▶・触觝▶・触塗▶・触動▶・触突▶・触熱▶・触発▶・触犯▶・触鼻▶・触鋒▶・触冒▶・触網▶・触目▶・触癢▶・触類▶
[下接語]
一触・感触・撃触・接触・抵触・觝触・犯触
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報