角屋敷(読み)かどやしき

精選版 日本国語大辞典 「角屋敷」の意味・読み・例文・類語

かど‐やしき【角屋敷】

〘名〙 江戸古町の四つ角にあった屋敷、また、その所有者。所有者は、名主と同じく年の初めと大礼節将軍に賜謁(しえつ)することができたため、御目見屋敷ともいう。天保一八三〇‐四四)頃には四一軒あったといわれる。角屋。角屋の者。
※俳諧・談林十百韻(1675)上「二十五間の物ほしの月〈一鉄〉 秋の空面にむかへば角屋敷〈在色〉」

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デジタル大辞泉 「角屋敷」の意味・読み・例文・類語

かど‐やしき【角屋敷】

道路の曲がり角にあって、二面街路に面している屋敷。
江戸古町の四つ角にあった屋敷。所有者は将軍に拝謁できたので、御目見おめみえ屋敷ともいう。角屋。

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