親潮第1分枝(読み)おやしおだいいちぶんし(英語表記)Oyashio First Branch

海の事典 「親潮第1分枝」の解説

親潮第1分枝

本州東方の混合水域に、親潮系の水が舌状に大きく南方に張り出して来ることが多い。このような舌状の冷水部を、沿岸側から数えて、親潮の第1分枝、第2分 枝と呼ぶ。第1分枝は、三陸沿岸沿いの津軽海流の沖側を南に張り出し、時には常磐沖から房総沖まで達する。これらの分枝内の水は、親潮水性質をかなり保 持しているが、周辺の水との混合でかなりの変質を受けている。親潮分枝の消長漁業や沿岸の気候に大きな影響を与える。 (永田

出典 (財)日本水路協会 海洋情報研究センター海の事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android