親方取婚(読み)おやかたとりこん

世界大百科事典(旧版)内の親方取婚の言及

【親分・子分】より

…丁稚名は成人すると手代名に変えられ,暖簾(のれん)分けを受けて奉公人分家(関西で〈別家〉と呼ばれた)となっても手代名やその変形で名のり,通勤別家か自営の店持別家の初代家長となった。彼らの結婚は新夫婦が主家を親方と確定して以後商人社会に位置づけられる機会であったから,配偶者の一方の親を親方とする生みの子の結婚(嫁取婚,聟(婿)取婚)とは区別して,有賀喜左衛門が親方取婚と呼んだムラの場合と同様であった。 ラテン文化圏のコンパドラスゴ,カトリック一般の洗礼親はこれに似るが,親分・子分関係は,とくに日本社会では会社内のそれや会社間の親会社・子会社関係までも含めていっそう広範に多様な形で見いだされる。…

※「親方取婚」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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