親切・深切(読み)しんせつ

精選版 日本国語大辞典 「親切・深切」の意味・読み・例文・類語

しん‐せつ【親切・深切】

〘名〙 (形動)
① (深切) 深くはなはだしいこと。特に、心入れの深いこと。心の底からであること。また、そのさま。
※続日本紀‐和銅元年(708)二月戊寅「衆議難忍。詞情深切」
※栂尾明恵上人伝記(1232‐50頃)上「深切の志を立て行道を励むべくは」 〔史記‐太史公自序
② 他人への心情で、思いやりのあること。特に相手のために配慮のゆきとどいていること。また、そのさま。懇篤(こんとく)
※足利本人天眼目抄(1471‐73)中「君臣父子の間が親切なれども、夫妻の親切なるには及ぬぞ」
※浄瑠璃・近江源氏先陣館(1769)八「弟に不忠の悪名を、付けさすまいとさほどまで、心遣ひの深切。ヲヲ忝いぞや」 〔厳羽‐答呉景仙書〕

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