見飽(読み)みあき

精選版 日本国語大辞典 「見飽」の意味・読み・例文・類語

み‐あき【見飽】

〘名〙 見飽きること。飽きてそれ以上見るのがいやになること。
人情本・恩愛二葉草(1834)二「栄華の夢の見飽(ミアキ)をなし生涯を楽々と暮しなば」
書物(1944)甲〈森銑三〉九「いはむと欲するところを過不及なく表現してゐる、了解し易い、見飽きのしない文章を取りたい」

み‐あ・く【見飽】

〘他カ四〙 =みあきる(見飽)
万葉(8C後)四・五七二「まそ鏡見不飽(みあかぬ)君に後れてや朝夕(あしたゆふへ)にさびつつ居らむ」

み‐あ・きる【見飽】

〘他カ上一〙 たびたび見ていやになる。あきるほど見る。見飽く。
※ひかりごけ(1954)〈武田泰淳〉「不熱心な視線のさきで、見飽きるほど見てきた苔が」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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