見開(読み)みひらく

精選版 日本国語大辞典 「見開」の意味・読み・例文・類語

み‐ひら・く【見開】

〘他カ五(四)〙
① 目を大きく開いて見つめる。
今昔(1120頃か)二七「天井を掻開て下来る者有り。目を不見開(みひらか)ねば、(たしか)何者とは不見ず」
② 初めて見いだす。発見する。
③ 見やぶる。見ぬく。きわめる。さとる。
雑談集(1305)九「蛍雪の功を入るるほどに、仏法のたへなる道理、能々見ひらき、道心もおこる事也」

み‐ひらき【見開】

〘名〙 新聞雑誌書籍などを開いたとき、左右二ページが向き合っていること。また、その両ページ。〔現代語辞典(1923)〕
さい果て(1964‐71)〈津村節子〉四「見開き二頁にわたって」

み‐あ・く【見開】

〘他カ下二〙 目をあける。見ひらく。
源氏(1001‐14頃)手習「生けるやうにもあらで、さすがに、目を、ほのかに、みあけたるに」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の見開の言及

【地】より

…転じて〈地色〉〈地の文〉のように本来のもの,基本的なものを指す語ともなる。このうち土地についてみると,8~9世紀に〈地〉は見開(げんかい)(現に開かれている土地)・未開を問わず,田,畠,野,山,浜などの地種をふくむ大地そのものを指す語として使われている。そのころから墾田と区別して家屋の建つ場を地といった例も見られるが,10世紀以降に田地,畠地,野地,林地などのような地の性質を示す用例が広く用いられるようになると,京・奈良・大宰府などの都市的な場をそれらと区別して,地とよぶようになる。…

※「見開」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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