見優・見勝(読み)みまさり

精選版 日本国語大辞典 「見優・見勝」の意味・読み・例文・類語

み‐まさり【見優・見勝】

〘名〙
実際に見ると、想像予想よりもすぐれていること。聞いていたよりも実物が立派なこと。見増し。また、以前よりまさって見えること。見劣りに対していう。
※宇津保(970‐999頃)蔵開上「ついまさり給へれば、見まさりにこそはおはすれ」
見た目に、他よりすぐれていること。見増し。
※爺(1903)〈島崎藤村〉「同じ年頃の他の少年に思ひ比べては、見勝りのする賢さで」

み‐まさ・る【見優・見勝】

〘自ラ四〙
① 実際に見ると、想像・予想よりもすぐれている。評判よりすぐれている。見増す。
狭衣物語(1069‐77頃か)四「今少し若やげにらうたげなる筋さへ添ひて、見まさりける事さへ、口惜しう」
② 見た目に、他よりすぐれる。見増す。
浮世草子本朝二十不孝(1686)三「風俗姉に見まさりて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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