要水量(読み)ようすいりょう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「要水量」の意味・わかりやすい解説

要水量
ようすいりょう

植物が生育期間中に必要とする水の量をいい、生育全期間中の吸水量を全乾物重(水分以外の体重)で割った値、すなわち乾物重1グラムを生産するのに必要とした水量で示す。これを蒸散係数ともいう。気象条件や土壌条件で異なるが、普通200~1000という値である。

[星川清親]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「要水量」の意味・わかりやすい解説

要水量【ようすいりょう】

植物が乾燥物質1gを生産するのに要する水量。蒸散係数とも。生育期間中の蒸散量(吸水量とほぼ同量)をこの間に蓄積された乾燥物質量で割って求める。コムギ,オオムギ500〜550g,トウモロコシ300g前後,ジャガイモ500g前後とされる。しかし,同一作物でも気象,土壌,栽培条件により異なる。

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