西表国立公園(読み)いりおもてこくりつこうえん

精選版 日本国語大辞典 「西表国立公園」の意味・読み・例文・類語

いりおもて‐こくりつこうえん ‥コクリツコウヱン【西表国立公園】

沖縄県八重山列島西表島を中心とする国立公園。西表島の亜熱帯林サンゴ礁ほか竹富島小浜島新城(あらぐすく)島・黒島・仲ノ神島および周辺海域を含む。日本最大のサンゴ礁海域。西表島の原生林には、イリオモテヤマネコ(国指定特別天然記念物)などが生息する。昭和四七年(一九七二)指定。

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デジタル大辞泉 「西表国立公園」の意味・読み・例文・類語

いりおもて‐こくりつこうえん〔‐コクリツコウヱン〕【西表国立公園】

沖縄県、西表島の亜熱帯原生林、その周囲竹富島小浜島・黒島などと珊瑚礁さんごしょうの海からなる国立公園。平成19年(2007)に石垣島一部が加わり、西表石垣国立公園となる。→西表石垣国立公園

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日本歴史地名大系 「西表国立公園」の解説

西表国立公園
いりおもてこくりつこうえん

西表島を中心に石垣島との間の島々を含む海域(石西礁湖という)および仲御神なかのうがん島を範囲として一九七二年(昭和四七年)に指定された。すべて竹富町に属する。陸域が一万二五〇六ヘクタール、海域面積が三万二一〇〇ヘクタール。西表島においては農地開発の進んでいる東・北・西の海岸部は除かれ、イタジイやウラジロガシなどをおもな構成種とする照葉樹林が卓越する内陸部と、仲間なかま川・浦内うらうち川などオヒルギメヒルギヤエヤマヒルギヒルギダマシマヤプシキからなるマングローブ林が広く分布する河川の流域が含まれる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「西表国立公園」の意味・わかりやすい解説

西表国立公園
いりおもてこくりつこうえん

沖縄県八重山(やえやま)列島の西表島とその周辺の海域、島々を範囲とした国立公園。1972年(昭和47)指定。陸域面積125.06平方キロメートル、海域面積321.0平方キロメートル。2007年(平成19)、石垣島の一部および周辺海域が新たに指定・編入され、名称を西表石垣国立公園とした。

[編集部]

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事典・日本の観光資源 「西表国立公園」の解説

西表国立公園

(沖縄県八重山郡竹富町)
新おきなわ観光名所100選」指定の観光名所。

出典 日外アソシエーツ「事典・日本の観光資源」事典・日本の観光資源について 情報

世界大百科事典(旧版)内の西表国立公園の言及

【沖縄[県]】より

…イリオモテヤマネコ,カンムリワシ,セマルハコガメなど国指定の天然記念物がある。西表島と周辺海域は西表国立公園に指定されている。【田里 友哲】
【近代の歴史】

[人頭税廃止運動]
 ここでは琉球処分(1872‐81)以後について述べる。…

【八重山列島】より

…またイリオモテヤマネコやセマルハコガメ,西表島船浦のニッパヤシ群落,ヤエヤマヤシ群落など,学術的にも貴重な動植物が多い。西表島,竹富島,小浜島,新城島,黒島,仲御神(なかのうがん)島とその周辺海域は,1972年に西表国立公園に指定された。亜熱帯特有の自然環境や特色ある古習俗などを求めて研究者や観光客が多く訪れる。…

※「西表国立公園」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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