西米良(読み)にしめら

改訂新版 世界大百科事典 「西米良」の意味・わかりやすい解説

西米良[村] (にしめら)

宮崎県西部,児湯(こゆ)郡の村。人口1241(2010)。一ッ瀬川上流の九州山地にあり,熊本県境には市房山(1721m)がそびえる。西都市東米良地区とともに米良荘とよばれた。江戸時代には米良氏が肥後人吉藩の委嘱を受けて支配した。一ッ瀬川の河谷にわずかな耕地があり,村所(むらしよ)などの小集落が散在するが,大半起伏の激しい山林で,木材のほかシイタケ,ユズ,山茶,竹製品などの生産が行われている。隔絶地であったため,米良神楽など固有の芸能や民俗が伝わる。河谷に国道219号,265号線が通じ,交通は便利になったが,過疎化も著しい
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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