西田井遺跡(読み)にしたいいせき

日本歴史地名大系 「西田井遺跡」の解説

西田井遺跡
にしたいいせき

[現在地名]和歌山市西田井・北

紀ノ川北岸の沖積平野部に位置し、調査対象地周辺は、同川の下流に向かって南西方向に緩やかに下降し、標高約七から八メートルある。調査は一般国道二四号(和歌山バイパス)建設に伴い、昭和五八年(一九八三)から同六三年にかけて実施され、紀ノ川に向かって南下する旧自然河道や低湿地を避けた東西二ヵ所の微高地を中心に、縄文時代後期から江戸時代にかけて断続的に続く集落跡が確認されている。

とくに弥生時代後期から古墳時代後期にかけては、竪穴住居五九棟・掘立柱建物五棟、土坑・方形周溝墓・土器棺墓・溝群・旧自然河道を主体とする集落の変遷をVIII期に段階付けて考えることができる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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