西海町(読み)さいかいちよう

日本歴史地名大系 「西海町」の解説

西海町
さいかいちよう

面積:六七・二三平方キロ

西彼杵半島の北西部に位置する。東部は西彼せいひ町、南部は大瀬戸おおせと町に接し、北東部は佐世保させぼ湾を隔てて佐世保市、西は呼子よぶこ瀬戸を挟んで大島おおしま町がある。町域の中央部北寄りに虚空蔵こくぞう(三〇六・八メートル)、その南西部に釜敷かましき(一七九・六メートル)、南東部にしら岳などの山嶺があり、これらを水源とする太田和おおたわ川・江川内えがわち川・伊佐いさうら川・柚木ゆすのき川などがほぼ西流している。海岸部は沈降性の海崖が発達し、川内かわち浦・巣喰すぐい浦・横瀬よこせ浦・面高おもだか浦・太田和浦・なながま浦などの入江が形成されている。海岸部はさらに大小の入江や崎が入組み、沖の島々を合せて多様な景観を呈している。海岸部を国道二〇二号が通るほか、町域を東西に主要地方道の西彼―太田和線が通る。針尾はりお瀬戸には西海橋が架けられている。

西海町
にしうみちよう

面積:二三・〇五平方キロ

南宇和郡の南西部にあり、内海うちうみ外海そとうみを分ける船越ふなごし半島と、よこ島・鹿島などの島嶼部を含む。中心集落は船越。海岸部はリアス海岸屈曲に富み、漁港に恵まれる。西部・南部には海食崖が発達し、平地はほとんどない。

古くから鰯・鰹漁の漁村として発達し、陸地部では山頂に至る段々畑が形成される。近年では鹿島周辺の海が海中公園の指定を受け、さらに磯釣などのブームで多くの民宿が建設され、観光の町として発展しつつある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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