西山(中国)(読み)せいざん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「西山(中国)」の意味・わかりやすい解説

西山(中国)
せいざん / シーシャン

中国、北京(ペキン)市の西郊一帯の山地北西は軍都(ぐんと)山に連なり、緑の樹林に寺廟(じびょう)、仏塔のみられる景勝の地である。百花山、霊山妙峰山香山、翠微(すいび)山、盧師(ろし)山、玉泉山などの山地を含む。香山の西に長安寺、霊光寺、三山庵、大悲寺、龍王堂、香界寺、宝珠洞(ほうしゅどう)、秘魔崖(ひまがい)など、西山八大処といわれる古寺があり、なかには隋(ずい)・唐時代に開基されたものもある。付近には門頭溝炭田など西山の煤炭(ばいたん)として北京市民に親しまれた石炭の産地がある。

[船越昭生]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android