西原(町)(読み)にしはら

日本大百科全書(ニッポニカ) 「西原(町)」の意味・わかりやすい解説

西原(町)
にしはら

沖縄県中頭郡(なかがみぐん)にある町。沖縄本島南部東海岸にあり、那覇市の北東に隣接する。1979年(昭和54)町制施行。古くは首里(しゅり)王府の北(方音でニシ)まで広がっていたことから西原とよばれた。丘陵地域と海岸沿いは沖積低地。国道329号が東海岸沿いを縦貫西部を沖縄自動車道が走り西原インターチェンジがある。琉球(りゅうきゅう)王朝時代は王室への上納米の指定地で直轄地。第二次世界大戦前からサトウキビの生産地として知られていたが、近年、住宅地化が進み人口が急増し、さらに首里にあった琉球大学が1977~1984年にかけて移転してきた。そのほか、沖縄キリスト教学院大学、沖縄県立埋蔵文化センターもあり、文教の町をなしている。名勝史跡としては与那原(よなばる)町との境界にある運玉森(うんたまもー)、尚円王(しょうえんおう)の神殿の内間御殿(うちまうどぅん)(国指定史跡)などがある。面積15.90平方キロメートル、人口3万4984(2020)。

[堂前亮平]

『『西原町史』全14巻(1984~ ・西原町)』


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