襲芳舎(読み)しゅうほうしゃ

精選版 日本国語大辞典 「襲芳舎」の意味・読み・例文・類語

しゅうほう‐しゃ シフハウ‥【襲芳舎】

平安内裏(だいり)五舎一つ凝華舎(ぎょうかしゃ)の北、内裏の北西隅にあり、桁行七間梁行四間。後宮の局(つぼね)に用いられた。しほうしゃ。かみなりのつぼ。〔二十巻本和名抄(934頃)〕

しほう‐しゃ シハウ‥【襲芳舎】

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デジタル大辞泉 「襲芳舎」の意味・読み・例文・類語

しほう‐しゃ〔シハウ‐〕【襲芳舎】

平安京内裏五舎の一。内裏の西北隅、凝華舎ぎょうかしゃの北の殿舎。後宮のつぼねであるが、右大将の止宿所ともなった。しゅうほうしゃ。かみなりのつぼ。

しゅうほう‐しゃ〔シフハウ‐〕【襲芳舎】

しほうしゃ(襲芳舎)

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百科事典マイペディア 「襲芳舎」の意味・わかりやすい解説

襲芳舎【しゅうほうしゃ】

〈しほうさ〉〈しほうしゃ〉とも読み雷鳴壺(かみなりのつぼ)ともいう。平安宮内裏(だいり)五舎の一つ。梅壺(うめつぼ)(凝華舎(ぎょうかしゃ))の北にあり渡廊で連絡されていた。5間4面で,後宮(こうきゅう)の居所。ときには右大将の止宿所ともなった。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「襲芳舎」の意味・わかりやすい解説

襲芳舎
しゅうほうしゃ

平安京内裏五舎 (昭陽淑景,飛香,凝華,襲芳) の一つ。一名,雷鳴の壺。「しほうしゃ」とも読む。内裏の北西隅に位置し,南の凝華舎 (ぎょうかしゃ) とは渡り廊で結ばれている。後宮の居所。5間4面で,四方に廂 (ひさし) と簀子 (すのこ) とがある。

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