知恵蔵 「褐色矮星(わいせい)」の解説 褐色矮星(わいせい) 質量が小さく、核融合反応で自ら輝くことのできない星。質量が太陽の100分の8以下の小さな星は、中心の温度と圧力が不足して十分に核融合反応が起こらず、恒星として輝くことができない。誕生直後は、重力によるガスの圧縮によって温度が上がり、余熱で一時期低温の暗い星として観測されるが、やがて冷えて見えなくなる。暗いので観測は難しいが、近年、オリオン大星雲中などに多数の候補天体が見つかっている。 (土佐誠 東北大学教授 / 2008年) 出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報